家庭で育てる、子どもの非認知能力

非認知能力は、子どもが生きていく力の土台となる大切な力です。では、その非認知能力は、日々の生活や関わりの中で、どのように育まれていくのでしょうか。今回は、子どもの育ちを支える「環境」という視点から、家庭で非認知能力を育むポイントを紹介します。
1.やってみたいと思う環境
子どもが自分から「やってみたい」と思える環境は、好奇心や主体性、挑戦心を育むことに繋がります。大人がやらせたり、無理に指示したりすると、挑戦する気持ちはかえって育ちにくくなります。
そのために必要なのが、子どもの興味を引き出す環境作りです。普段から「何が好きか」「何が苦手か」「どんなことにワクワクするか」をよく観察し、その子に合った遊びや素材、声かけを用意することで、自然と挑戦への一歩が生まれます。子どもが自分で選び、始められる環境こそが、主体性を育てる土台になります。
2.協働できる環境
友達と一緒に遊び、時にぶつかり合う経験は、協調性や感情調整能力を育てます。おもちゃの取り合いや意見の違いによる口論等のトラブルも、社会性を学ぶ大切な機会です。すぐに大人が解決せず、子ども同士で折り合いをつける機会を作ることも大切です。
3.生命を感じる環境
動植物の世話や自然とのふれあいは、思いやりや共感性を育てます。命には思い通りにならない側面があること、世話を続ける責任があることを、教科書からだけではなく、実体験を通して学ぶことが大切です。生き物や植物を責任を持って育てる経験から、心の豊かさや他者への配慮を学ぶことに繋がります。
4.愛される環境
非認知能力の土台には、「自分は大切にされている・愛されている」という安心感があります。失敗しても受け止めてもらえる存在がいることが、そしてその経験が、子どもの挑戦する力を育てます。この安心できる大人の存在は、心理学では「安全基地」と呼ばれます。子どもは、不安になったときに戻れる場所があるからこそ、安心して新しいことに挑戦できます。また、愛された経験は、他者に愛情を持って関わる気持ちを育みます。
非認知能力は、子どもが安心して挑戦し、人と関わり、命に触れ、愛されていると感じられる環境の中で、少しずつ育まれていきます。日常の関わりや環境を少し工夫することから始めてみてください。
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