ゲーム禁止の日に「どうしてもやりたい!」と言われたらどうする?

Q. ゲーム禁止の日に「どうしてもやりたい!」と言われたらどうする?

A. 親子で話し合って調整し、自己管理力を育む機会にしましょう。

前回のコラム「叱らず伝わる!楽しくルールを作る親子の交渉術」に続き、今回は「ゲーム禁止の曜日・時間帯に、どうしてもやりたいゲームのイベントがある」と子どもからお願いされたときの対応について考えてみましょう。

たとえば、「21時以降はゲームをしない」というルールがある家庭で、「21時から大事なゲームイベントがあるから、どうしても参加したい」と言われた場合、どう対応すればよいでしょうか。

1.まずは気持ちを受け止める

最初に大切なのは、頭ごなしに「ダメ!」と言わないことです。
「どうしてもやりたい!」という気持ちがあるのは、それだけゲームを大切にしている証拠でもあります。

また、隠れてこっそり遊ぶこともできる中で、正直に「やりたい」と伝えてくれているのは、親を信頼しているサインです。まずはその気持ちを受け止めてあげましょう。

2.「例外」をどう扱うかがポイント

とはいえ、何でも特例を認めてしまうとルールが形骸化してしまいます。
大切なのは、子ども自身が自分をコントロールできる仕組みを一緒に考えることです。

たとえば、普段は「1日2時間まで」と決めている場合、イベント前の2〜3日間はゲーム時間を30分ずつ短くし、その分の時間をイベントの日にまとめて使う方法があります。
いわば、「お小遣いの時間バージョン」です。時間の使い方を自分で調整できる経験は、自己管理力を育てる良い機会にもなります。

また、「この特例は月1回まで」など、回数や条件をあらかじめ決めておくと、後々のトラブルを防ぐことができます。

3.大切なのは話し合う姿勢

大人にも子どもにも、それぞれの理由や事情があります。
一方的に意見を押し付けるのではなく、お互いの考えを伝え合いながら折り合いをつけていくことが、親子の関係性を深める第一歩です。
ルールを「守らせる」だけではなく、「一緒に考え、納得して決める」ことが、子どもの自立や責任感を育てるうえでとても大切です。

 

この記事を書いた人

松山東雲女子大学准教授

鏡原崇史氏

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広島大学大学院修了(博士〈教育学〉・公認心理師)。専門は発達心理学および特別支援教育。 療育施設で障がいのある子どもの支援に携わったのち、発達段階に応じた支援法や療育プログラムの開発に取り組む。 現在は松山東雲女子大学で保育士・幼稚園教諭養成の科目を担当しながら、保育所・幼稚園・こども園や小学校などを巡回し、 子どもたち一人ひとりの発達に即した助言や支援を行っている。 愛媛県特別支援教育専門家チーム委員、松前町子ども・子育て会議委員も務める。