子どもと楽しむアートイベント in 瀬戸内国際芸術祭2022 直島
こんにちは、ディレクターの伊場です。
夏休みも2週間が過ぎ、そろそろお盆休みも近づいてきましたね。みなさま今年は家族旅行へ出かける予定などありますか??
我が家は、私が妊婦ということもあり、サクッと日帰りで「瀬戸内国際芸術祭」に行くのもありかなと相談しています。
瀬戸内国際芸術祭とは、3年に1度、瀬戸内海の12の島と2つの港を舞台に開催される現代アートの祭典で、体験型の作品も多く、ファミリーで楽しめるおすすめのアートイベントなのです!
公式サイト https://setouchi-artfest.jp
今週金曜日から夏会期(8/5fri〜9/4sun)もスタートするので、今回は春に『直島』へ行った時の様子をレポートしたいと思います。
2019年長男と2人で『豊島(てしま)』に行った時のコラムはこちら。
高松港から直島へ
私たちは愛媛在住なので、まずは車で香川県の高松港へ。
島までのアクセスは高速船(30分)or車も乗せられるフェリー(1時間)。
島内はバスも定期的に走っているようなので、今回は車を港に停めて高速船で行きました。
ちなみに島内は...
・路線バス
・ベネッセハウスエリアバス
・ベネッセハウス宿泊者専用バス
・レンタサイクル
・レンタカー
など、さまざまな交通手段が用意されてます。自転車などは早めの予約がおすすめだそう。
▼この旅が楽しみすぎて、あらかじめ私が作っておいた「旅のしおり」(写真右)を握りしめる長男。中には分刻みでタイムスケジュールが書かれています。笑
直島(宮ノ浦港)に到着
▼到着するとすぐ目に入るのは草間彌生さんの「赤かぼちゃ」。真っ赤なかぼちゃと海のブルーのコントラストがなんとも美しい。
直島の島内は、【宮ノ浦】【本村】【ベネッセハウス周辺】と大きく3エリアに分かれています。
到着した宮ノ浦のエリアでは
●赤かぼちゃ
●直島パヴィリオン
●直島銭湯「I ♡ 湯」
を巡りました。
▼直島パヴィリオン
▼直島銭湯「I ♡ 湯」
こちらの他にも、港周辺の歩いて行ける範囲に作品がいくつか点在しています。(詳しくは こちら )
路線バスで本村エリアへ移動
続いて、バスで移動して【本村】エリアへ。こちらは主に「家プロジェクト」という、アーティストが空き家を改修し空間そのものを作品化するプロジェクトを鑑賞できるエリア。
作品によってはあらかじめ整理券配布があるので、まずは「本村ラウンジ&アーカイブ」という案内所で予約をおすすめします。(関連書籍やグッズもこちらで購入できるよ)
▼最初に訪れたのはANDO MUSEUM。安藤忠雄氏の建築や直島の歴史を伝える写真が展示されています。民家を改修した建物は木造とコンクリートの素材の対比、計算された自然光、全てが絶妙で美しかったです。
▼建物の外で、子供たちが「これってもしかして!」と発見した三角のガラスの物体。そう、建物の地下の灯りとりになっていたのがこの物体。
そういえば、建物の中は照明がなく、自然光だけで構成されていました。すぐにピンときた子供たち、なんだか嬉しそうでした(^^)
そのほか巡ったのはこちら。
▼碁会所▼角屋
▼The Naoshima Plan 「水」▼護王神社▼直島港ターミナル
本村エリアには飲食店も多数あるので、お昼の時間帯に行くのもおすすめです。
▼途中、かわいいお菓子屋さんで焼き菓子とコーヒー、ジュースで休憩しました。
続いて、バスでベネッセハウスエリアへ
ここまででも、すごく充実した探索になってますが、大本命だった
●李禹煥美術館
●地中美術館
を巡ります。
▼地中美術館は、美術館までの道がモネの庭のように綺麗に手入れされていて、春は桜も咲きそうな感じだったし、他の季節もまた訪れたい雰囲気。▼美術館館内は撮影禁止なので写真が建物だけになりますが、モネもジェームズタレルも素晴らしくよかったです。
モネの作品の前で子どもたちは小声で
「これは池に浮いてる葉っぱで、これは魚?」
「これは幽霊が出てくる…(←柳のこと)」と近づいたり離れたり、光の加減で色が変わって見えたので斜めから見たりと...それぞれ楽しんでいた様子。
こんな名画を間近で、生で観られるのは本当に貴重ですよね。
ジェームズタレルの「オープン・フィールド」は、体感型の作品で、人間の目の光の感じ方や錯覚・知覚心理に働きかける作品というか、子どもでもわかりやすく、座ったり寝転んだりしながら「わーーすごーーー」と、2人とも心の声が漏れてました♡
と、ここまでが1日目に巡った作品たち。直島島内は月曜休館の施設が多いので、特に見たかった作品を1日目(日曜日)に早足で巡りました。
時間の関係で1泊できない方も、1日だけでもこのぐらい回れますので、日帰り直島もとってもおすすめです!!
ベネッセハウスに宿泊
ベネッセハウス自体は、「ミュージアム」「オーバル」「パーク」「ビーチ」と4つの宿泊棟があり、私たちが泊まったのは「ミュージアム」という美術館の中にあるホテル。
4人同室で泊まれるお部屋が「ミュージアム」「オーバル」にしかなかったり、「ミュージアム」「オーバル」はお部屋にアーティストの作品が展示されているので5歳以下の子どもは宿泊NGだったりと、、少々いろんなハードルはありますが、お部屋は間違いなく素敵でした。
宿泊日まで余裕がある場合は、近くにグランピング施設など、子どもが大喜びしそうなホテルもあったのでそちらもおすすめかと!(私たちが動き出したときには既に予約でいっぱいでした泣)
▼夕食までの時間、おのおのに絵を描いたり、音楽を聴いたり、コーヒー飲んだりと。海に沈んでいく夕日を見ながら過ごす時間はほんと癒されました。
▼夜の食事は「パーク」棟にあるテラスレストランで。食事に向かう道中、作品を鑑賞できます。暗闇の中の作品は、昼間とはまた違った見え方で幻想的。
翌日はベネッセハウスミュージアムからスタート
▼2日目はネッセハウスミュージアムの屋内外の作品鑑賞と2022年3月にオープンした新しい施設「ヴァレーギャラリー」を楽しみました。
▼ネッセハウス周辺は広い芝生のエリアがあったりと子どもも走り回れるスペースがあるのも嬉しい!
作品はいろんな場所に点在してるので、見れなかった作品もあって、もうちょっと下調べしてから行けばよかったと、少し心残りも。。
その後、港へ向かい直島を出て高松港へ帰りました。
瀬戸内国際芸術祭やっぱりいいな
瀬戸内国際芸術祭は、体感型のアートが多く、また自然がすぐそばにあって子どもと一緒に探検気分で楽しめるのも魅力だなと改めて思いました。
子どもには少し難しいかなと感じるアート作品も、作品紹介文を読んであげたり、どんなアーティストがどんな想いでつくったのか、その作品があることによってどんな意味が生まれたのかなど、説明してあげたり、一緒に考えてみたりすると小さな子も興味を持って楽しめるのではないかなと思います。
我が家では、よく展覧会などにいくと「どの作品が一番気に入ったか、それはなぜか」を家族で話し合います。人がどんな部分に惹かれたか、我が子だけど自分とは違う部分を見ていたりなど、面白いものがあります。
今回こちらに載せた作品や施設は一部なので、ぜひたくさんの方に直島の魅力を感じてほしいなと個人的に思っています。今は夏休みの子供向けプログラムもあるようなのでぜひチェックしてみてください。
女木島・豊島・直島と、これまで3つの島を巡りましたが、まだまだ行けていない島がたくさん!お盆休みは「男木島」へ行こうかな〜。
またレポートするのでみていただけると嬉しいです(^^)
今回も最後までお読みいただきありがとうございましたー!
FÖRNE director Mayo Iba