子どもと楽しむアートイベント in 瀬戸内国際芸術祭2019 豊島
こんにちは!ディレクターの伊場です。
先日は、長男の夏休みの宿題[新聞づくり]の取材も兼ねて、プライベートで「瀬戸内国際芸術祭2019」に行ってきました。子どもと一緒に楽しめるアートイベント。すごく良かったので、超個人的にブログ感覚で綴りたいと思います。
「瀬戸内国際芸術祭2019」とは、フォルネの拠点である四国・愛媛県のお隣の県、香川県の瀬戸内の島々で開催される芸術祭で、国内外のアーティストの作品が楽しめます。
公式サイト https://setouchi-artfest.jp
開催地は、瀬戸内の12の島と2つの港(岡山県宇野港・香川県高松港)。高松の総合案内所にあったパンフレットより
今回は「豊島」(てしま)へ行ってきました!
まずは、愛媛から香川へ。
普段車移動が多いのですが、今回はJRを使って電車で行ってみました!車窓には海や山、街や工業地帯と見ているだけで楽しい2時間半。 9:46 JR高松駅に到着。そこから徒歩5分ほどで高松港へ。(徒歩5分が子連れにはありがたい!)
高松港では、行きたい島によって船のチケット売り場も乗り場も違うので、あらかじめサイトでチェックをおすすめします!私たちは、近くのスタッフの方に聞きながらチケット売り場へ。(イベントTシャツを着たスタッフの方がところどころにいて、親切に教えてくれました)
10:05発の船に乗ろうとしたら、定員いっぱいで乗れず、次の臨時便に乗ることにしました。(混んでる日は臨機応変に臨時便を出してくれそうな感じです!助かる!)船に乗るまでの時間で、島内のどのスポットから巡るか息子と相談。チケット購入時にいただいたパンフレット。色々書き込んでますw
パンフレットによると作品のあるスポットをめぐる移動手段は、徒歩、バス、レンタサイクル、レンタカー。今回はレンタサイクルを借りてみようと電話しましたが、さすがに当日は予約&出払っていて借りられず、でも「レンタカーあき」というところに電話すると「レンタカーならあるよ!」と教えてくれました。
後になって思いましたが、レンタカー、本当に便利でした。車が運転できる方で子連れならレンタカー、もしくはバスがおすすめです!エアコンもついてるし、荷物も乗せられるし。地図ではわかりませんが、島内は山になっているので、レンタサイクルはきっと大変だったと思います。
そしていよいよ乗船。「家浦港」へ到着
こちらの船で豊島の「家浦港」へ到着。乗船時間は40分ぐらい。ちなみに、豊島には「家浦港」と「唐櫃(からと)港」の2つの港があります。それぞれ船の時間が異なるので、ちょうどいい時間を選択できるのも嬉しい。息子は船が嬉しくてずっと海を眺めていました。
普段乗れない乗り物に乗れるのも魅力の一つ。
港に到着後、「レンタカーあき」へ。手続きを済ませると、レンタカーあきのおじさんが手書きのMapをくれて、行きたいスポットに合わせて、おすすめルートを教えてくれました。「レンタカーあき」おじさんお手製の地図
おじさん「まずは美術館予約し!整理券いるから。今からなら14時ぐらいやなあ」
伊場「はい!」
おじさん「次はごはん!今からじゃ、ここはいっぱいやからここやな!」
伊場「はい!」
おじさん「次にここ行って、、、」
おじさんが本当に親切でコーディネートが完璧すぎて!こちらに電話してよかった!そして、車に乗りいざ出発!島内は空と海のブルー、草木のグリーンが本当に美しい!こちらは美術館の手前にあるインスタスポット
まずは「豊島美術館」の整理券を取りに。島には12:00ごろ到着しましたが、整理券の時間は14:45。オンラインチケットも購入できるようなので、日程が決まっている場合は公式サイトからオンラインチケット購入が便利そうです!「豊島美術館」で検索してみてね。
地元食材を使ったランチ
次に、お昼ごはんを食べに向かったのは「海のレストラン」。店内はテラス席と屋内席があり、息子の希望でテラス席に。待ち時間もなくすぐ席に座れました。テラス席の前には一面に広がる空と海!
最高の眺めの中でいただいたのは、地元の食材を使った「瀬戸内ボウル」。
野菜やお肉、お魚。様々な具がのった丼が美味しかった!お汁は、冷製スープならぬ冷製おすまし。息子も一人でほぼ完食しました。
レストランの周りは、海岸沿いを散歩できたり、表には広いお庭もあり、小さい子でも暇しないつくりでした。
絶対行きたかった「豊島横尾館」
次に向かったのは、「豊島横尾館」。ここは私が行きたかった場所です。
壁面に赤いガラスと焼杉の壁。奥に大きな塔が見えます。
古民家をリノベーションした建物は、怪しげな中にも、島の風景に程よく馴染む美しいたたずまい。
館内は撮影禁止なので写真は撮れませんが、展示の一部にパンフレットのような中庭が。
白い砂利に、焼杉の黒い建物。赤々とした岩と、色鮮やかなタイルが敷き詰められた小川が流れています。鯉も泳いでる!
建物の中には、横尾忠則氏の90年代~の作品が展示されていて、外から続く小川の様子を透明な床から見ることができます。
スマホやPCで色鮮やかな画像は山ほど見られる時代だけど、肉眼でしか感じ取れない色や質感、形、自然の光によって変化する様子。そういったものを体験して欲しいと思っていたので、息子はこの目に飛び込むような色使い、どんな風に感じたかな。
あとで感想を聞くと、「アーティスト感がすごかった」と笑。きっと言葉ではうまく表現できないけど(私もそう)、目と脳と心にしっかりインプットされたはず(^^)
その後、外から見えた大きな塔の中へ。中には驚きの光景が広がってました!
息子の第一声は、「わ、わーー!怖いー!」怖いと言いながらも、不思議な空間に興味津々でした。大人も思わず「わーーー」と言ってしまう!
気になる方はぜひ豊島へ。
「ストーム・ハウス」
その次に向かったのは、ストーム・ハウス。民家の間を抜けて作品の場所まで行きます。
こちらも古民家を使った作品ですが、完全に外観写真を撮り忘れました。。
こちらの作品、本当に、ストーム!稲妻の大きな音と大量の水。息子はここでも少しビビってましたが、薄暗い部屋の中、ドキドキもするんだけど、どこか懐かしい、そして不思議な安心感が漂う、体感型の作品でした。
こちらのストームハウスの周辺には「檸檬ホテル」という宿泊できる作品&施設も。「檸檬ホテル」はオンラインの作品鑑賞チケットが必要だそう!入り口だけ見ましたが、ロゴがとても可愛かった!
ピピロッティ・リスト
次に向かったのは、こちらもストーム・ハウスのすぐ近く。
「島キッチン」というレストランの裏手にある作品「あなたの最初の色(私の頭の中の解、私の胃の中の溶液)」
タイトルからして少し難しそうな感じですが、こちらの作品は蔵の中に設置された丸いスクリーンに映像が映し出され、音楽が流れる空間作品です。
捉え方は人それぞれですが、蔵の中は暑くて、薄暗くて、無風で、静かな音楽が流れて、まるでお腹の中にいた時の光景(最初に見た色?)のよう!と私は感じました。(イメージです)
ちなみに、隣接する「島キッチン」も素敵でした!時間あれば行きたかった!
そしていよいよ「豊島美術館」へ
その後、14:45の整理券をゲットした豊島美術館へ。カウンターで観覧券を購入し、遊歩道を進みます。
その後見えてきた白い建物。
こちらがアートスペースで、中全体が作品となっていました。
こちらも撮影禁止ですが、もう、なんてゆうか、何から言っていいかわからないけど、すごい!が正直な第一印象です。
広ーいスペースに、観覧者は座ったり寝転がったり、おもいおもいの姿勢で作品を楽しめます。瞑想してる方も。
アートスペース内は、声が響くので基本「シーッ」の状態なんですが、息子は広いスペースをあっちへこっちへ、床に這いつくばったり…静かに、でも心はウキウキな様子がすぐわかりました。
作品に水を使ってるんですが、水が生きてるようで、とめどなく、無限の表情を見せてくれます。この場所で、この自然の中で、肉眼で感じて体感すべき作品だなと感じました。息子は「新聞づくり」用にスケッチしていました
そして最後に向かったのはクリスチャン・ボルタンスキー
最後に向かったのは「心臓音のアーカイブ」クリスチャンボルタンスキーの作品です。豊島にはもう一つ、ボルタンスキーの作品「ささやきの森」があるんですが、そこは小さい子連れで短時間ではちょっとしんどいかも(byあきのおじさん)とのことなので、今回は断念しましたが、いつかパパが一緒の時に行きたいな。
話戻りまして、「心臓音のアーカイブ」。
心臓の鼓動に合わせて、電球が点滅する作品です。レコーディングスペースで自分の心臓音を録音して公開できるようにもなっています。時間があまりなかったのでリスニングスペースだけ体験しました。
細長い部屋に無数の鏡があり、奥の真ん中にポツンとある電球。大人もちょっとドキドキする空間。
子どもがお腹の中にいたとき、妊婦健診のエコーの音を思い出しました(^^)
その後レンタカーを返却し、「家浦港」へ戻り船に乗って帰りました。
豊島を訪れてみて
今回、豊島を訪れてみて感じたのは(作品半分も回れてませんが!)、体感型の作品が多くて、子どもでもストレートに感じて、楽しむことができました。
親子で行く旅行にも色々な種類がありますが、子どもも楽しくて、大人も大人でしっかり楽しめる、そしてどちらも感じたり学べたり、得られることがある。今回そんな大満足な旅でした。
お盆休みがスタートしますが、まだ予定立ててない方はぜひ瀬戸内国際芸術祭2019おすすめです!
最後までお読みくださりありがとうございました(^^)
Mayo Iba