習い事を辞めたい子どもにどう接する?

Q. スイミングを辞めたいと言う息子。無理やり習わせるのも違うと思いつつ、投げ出しグセがつかないか心配です。

A. まずは辞めたい理由をじっくり聞いてみましょう。

 親としては、「途中でやめるのはダメ」と言いたくなってしまいますが、まずはじっくり話を聞いてあげてください。「仲が良くない友達がいる」、「上手く泳げないから」など、その子なりの辞めたい理由がきっとあるはずです。 

 スイミングだけでなく、全ての習い事に共通して言えることですが、辞めたい理由の背景には、子どもなりの悩みがあります。ですので、傾聴する姿勢、共感する姿勢を大切にし、じっくりと話を聞いてあげてください。親としては、その問題の解決策を言いたくなりますが、そこはグッと我慢し、まずは丁寧に話を聞くことに徹してください。そして、悩みをしっかりと聞いたあと、一緒に解決策を考えていきましょう。その結果、悩みの理由が友達関係であれば、スイミングに通う曜日やスクールを変えることで辞める必要はなくなります。また、上手く泳げないことが理由であれば、もう少し簡単なクラスに変更したり、スイミングに固執せずに他のスポーツを試してみたりするという選択肢もあります。このような関わりを継続していくことで、悩みを打ち明けられる親子関係の形成にも繋がります。

 幼少期からこのような関係性を形成しておくことで、子どもが思春期になり、心理的に揺らぎやすい時期になった時にも、話し合える親子でいることができます。大切なことは、大人にとっては些細な悩みでも、子どもにとっては大きな悩みになり得ることを、しっかりと理解しておくことです。