Feature

Column
2021.8.23

Brand Story フォルネが生まれたきっかけ 【後編】

    こんにちは、ディレクターの伊場です。

    前回に続き「フォルネが生まれたきっかけ」【後編】をお届けします!

    前編はこちら

    帰国後すぐチャンスが訪れる

    2018年4月、フィンランドで「自分の好きなものを作る」と決意して帰国した私はフィンランドで感じたこと、決意したことを周りに話していきます。
    そんな中、当時事業の多角化を進めていた株式会社 明朗社(現在フォルネの製造・運営会社)と一緒に新しいことを、ブランドを作ろうと絶妙なタイミングで意気投合。
    「自分の好きなもの作る」→「自分のブランドを作る」へ一歩前進するのです。

    自分探しの第二の旅

    「自分のブランド」と一言で言ってもかなり漠然としていて、ここから自分の作りたいものは何なのか、フィンランドの旅に続き「自分探しの旅」がスタートします。

    この期間、たくさんの体験をし、自分の好きなこと、得意なこと、小さい頃していた遊び、育った環境、心を動かす体験は何だったか……。各地へ足を運び、美しい自然に触れたり、子どもたちと一緒にものづくりやお絵かき、陶芸も。
    周りのデザインやアート関係の友人も協力してくれて、アーティストの方のお話が聞けるチャンスを見つけては会いにいき、自分が作ったものを見てもらったり(今思えば、よくそんなもの見せたなと思うぐらい、怖い話ですが)
    とにかくいろんなことを吸収しようと手探りでした。笑

    この頃作ろうとしていたのは家の中のもの。インテリアなのか雑貨なのか、漠然と考えていました。
    というのも私の育った環境は、父は元大工で家具職人、母はグラフィックデザイナーということもあり、母が考えて父が作った家に住み(家具もほぼ父作)、小さい頃から日々絵を描き、工作をし、NHKの『ワクワクさん』を見ながら(同年代の方ならわかるかな?)自分なりの発見や研究をし、欲しいものはまず「自分で作れるか?」と考えるというような家で育ったため、自分が欲しいと思うお家で使うもので、大量生産ではないものなら、なんとなく作れるかな? と、すごく安易な気持ちで挑んでいました。

    アートピースのようなものや木材を使ったアイテムを作ってみたり。とにかく自分が欲しいと思うものを作っていったのですが……なんだか、どれもどこかでみたことあるような気がして。そして、世の中にはすでに優れたものが当然たくさんあって。自分で作りたい気持ちと、こんなの作って欲しい人いるのかな~とモヤモヤした気持ち。
    「なんでも作る」精神だからこそ、結局本当に作りたいものが絞りきれない。そんな日々が半年ほど続きました。

    色々遠回りをして、ようやく方向性が決まる

    転機となったのは、2018年11月。仕事の取材で東京へ行ったとき、専門学校時代の友人に相談する機会がありました。
    友人はアートディレクターをしていて自分のブランドを持っていることもあり、ブランド作りについて相談したところ
    「愛媛でデザイナーをしていて、子どもがいて、今の状況でできること、その状況の自分にしかできないことをしてみたら?」というアドバイスをくれたんです。

    今思えば、友人がくれたアドバイスは当然のものですが、ぐるぐるモヤモヤ状態だった私には目からウロコというか、自分の作りたいと感じていたものは、本当にすぐ近くに、日常の子どもとの暮らしの中にあったんだ! と気づかせてくれました。

    もともと子どもが使うもので気に入ったデザインがないからとよく自作していたこと、子どもに手で作る楽しさを教えたくて工作やお絵かき、さらには古い家を親子でDIYリフォームしたこと、子どもとワークショップに参加しては、いつか自分が教えられたらいいなとぼんやり思っていたこと、ブルーノ・ムナーリ氏のメソッドにずっと憧れていたこと。
    そんなことをすっかり忘れていたというか、それは日常の一部で、仕事とは別物だという風に考えていました。

    そこからは子どもとの暮らしの中で、「こんなもの作りたい、あんなのも作りたい!」と、作りたいものがどんどん湧き出し、アイテムを考えてデザインし、試作を進め、「親子向けの雑貨ブランド」という方向性が明確になっていきました。

    ブランド「フォルネ」に込めた想い

    アイテムを考えていく中で感じたのは、
    ・まずは自分が欲しいと思うもの
    ・自分ならこんなデザインがいいと思うもの
    ・あまり見かけないデザイン
    を作りたいということ。

    最初にも書きましたが、既に世の中はたくさんの素敵なものであふれていてますよね。
    だから、自分だけの感性で「こんなもの探してた!」「なんか面白い!」と思ってもらえるものを作ろう、オリジナルのものづくりをしていこうと考えていきました。

    そこから、
    こんなものを探していたと感じてくれる誰かに(1人に)。
    ここにしかないオリジナル(1つを)を作りたい。
    という想いから出てきたキーワードが「ONE」。

    自分の好きなものを作ると決めた当初からずっと相談していた、高校時代からの友人でフリーのライターをしている「あやちゃん」(あやちゃんについてはまた次回ご紹介させてください!)とともに、
    「ONE」→「FOR ONE」→「FÖRNE」とブランド名を決定。2019年4月9日にブランド「フォルネ」が誕生しました。

    発売に向けて

    写真は試作段階のアイテムたち。今ではフォルネの代表アイテムとなったお風呂ポスターも、当初は「わをん」の間にイラストを入れていましたね。
    何度も試作を続けて、はじめての発売に向けたラインナップが積み木やポスター、ファブリックパネル、ネックレスキット。

    こちらは最初の撮影の様子。スチールは普段一緒にお仕事をしているカメラマンさんに撮影をお願いしました。(動画は夫が撮影しています)

    撮影場所は、フォルネでも一緒に活動しているWebディレクターさんのお家で。

    ガラス張りのお風呂が素敵で、すっかりフォルネの顔となったお風呂シーンの場所です。

    さいごに

    今回はフォルネが生まれたきっかけをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

    自分で書きながら、恥ずかしかったり、大袈裟だなと感じたり(笑)、最後まで読んでくれる方いるかな……とも思いましたが、それでも少しでも多くの方にフォルネがどんなブランドかを知ってもらえたら嬉しいのと、何か始めたい&作りたいと思っているママがいたら「こんなブランドの立ち上げ方もあるんだ」程度に見てもらえたらと文章を書いています。

    現在、私は普段のグラフィックデザインのお仕事をしながらフォルネのものづくりをしていますが、フォルネは私にとって我が子のようなブランドです。もう、1周回って、仕事ではなく趣味の領域。ライフスタイルというくらい楽しく取り組んでいます。
    そう思えるようになったのも、そして前編で決意した「自分の好きなものを作る」という夢を実現できたのも、私と関わってくれる方や、何よりも共感してくださる皆様がいてくれたからです。ありがとうございます♡

    これからも、
    ママも子どもも楽しめて(ハッピーでいられて)、作ったり遊んだり学んだり五感を使った体験ができる、ここにしかないブランドを目指してものづくりを続けたいと思います!

    これからもどうぞよろしくお願いします。
    最後までお読みいただきありがとうございました!

    フォルネ ディレクター・デザイナー 伊場麻世

    Index